「小ネタ」が書けないのが出発点でした。
2024年初夏、Yahoo!エキスパートコラム「ライフ」カテゴリーの執筆者になれたのは光栄でしたが、執筆には気苦労がありました。Yahoo!ニュースの記事は「商店街をぶらぶら歩く」ように、一読して軽い内容だけれども、何かの行動につながるというのが最良とされております。
基本は小ネタです。私は「話しかけ」というテーマで執筆を開始しました。「1日10人にあいさつを」「ほめ上手になろう」、雑談やズレを減らす会話テクです。ところが5-6本書いて行き詰まりました。小ネタが書けない。私にはとてもできない。では何を書く?浮かんできたのが「社会に必要な話しかけ」という切り口でした。
それから10数本、最初の約束とはやや異なる重いテーマで事務局には申し訳なかったのですが、「ハラスメントを受けた人に話しかけよう」「バス運賃不足の小学生に話しかけよう」「怒りを鎮める話しかけ」「いじめられっ子への話しかけ」「新学期がつらい君へ」などを書いていきました。ネット社会にはリアルの話しかけが足りない。だからストレスやいさかい、誹謗中傷のコメントが増えていますから。
執筆中のある暑い日、婦人が郵便局前の手すり際の低い塀に腰掛けているのを自宅のベランダから見かけました。大丈夫かなと思っていると、心配して声をかける人々がやってきました。まもなく救急車も来ました。ここに話しかけのコメントが書き込まれれば、感謝の記録が、路傍の言葉のアルバムのように残るのではないだろうか。
別の日のことです。中学校の裏手の路地の並木道で、女の子を座らせて服を直していた母がいました。座る「椅子」は木の切り株だったのです!私は通りすがりに「良い椅子ですね!」と話しかけました。
ここからお年寄りや弱い人、子供のために町角にベンチを増やし、話しかけが広がるシーンを創ろう、休めるベンチを町に増やそうという着想が生まれました。それを雑な文章にして、まず私が住む市の市長へのネットのご意見箱に投じました。すぐに連絡をいただき、市はこれこれをしている、それも参考にされてくださいと会話をもちました。少しは町のためになる意見だと評価された、と思うことにしました。
それから自問自答しました。書くだけでなく何かができないか?それが事業プランづくりの出発点となりました。かりそめのゴールは起業コンテストへの応募に設定、それで選ばれないならやめようと。




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