この事業プランで実現したいことは「町の中で話しかけが増える」ことです。ネットにより過ぎた会話をリアルの場に取り戻したい。
いかに実現できるのか?スマホのスイッチを切って町に出よう、デジタルデトックスをしようといっても同調する人は少数。ではネットとリアルをつないだらどうか、行ったり来たりを増やせばいいのではないか。アプリと行動を考えて、次のシーンを思い描きました。
[想定シナリオ]
Aさんは近所のスーパーに徒歩で買い物へ。途中で買い物カートを止めて腰掛けていた老婦人に声をかけた。短い会話を交わして買い物に行き、帰りに図書館に立ち寄って本を返却した。帰宅後、アプリを開いて「My話しかけマップ」上で老婦人への話しかけを「アイコン選択」で記録。図書館で交わした会話はコメントで書いた。一方老婦人は買い物カートに腰掛けながら「My話しかけマップ」を開いて、「気遣ってくださる人がいた、感謝」と書いた。
スマホにダウンロードした「話しかけアプリ」は〝地図で会話するアプリ〟です。自分が移動した経路が随時記録され、経路上にコメント記入やアイコン貼りが自由にできる。あいさつやおしゃべりの入力は、キーでもアイコン選択でも音声でも可能。町での出会いコミュニケーションを記録するのです。この機能は、Googleが開発した移動記録「タイムライン」をベースに実装できるはずです。
[想定シナリオ]
翌日、AさんがMyマップを開くと、老婦人の感謝コメントがプッシュ通知されていた。嬉しくなって「いいね」を返し、自身のもつポイント使って「話しかけアイテム」の「切り株型ベンチ」をその地点に置いた。「ここにベンチを置いてほしい」という自治体への要望である。
〝話しかけアイテム〟とは話しかけをうながすもの。代表例として「切り株ベンチ」を考えました。中学校の裏道で女の子が座っていた切り株がヒントです。町のあちこちに「ホッと一休み」できるベンチを備えたい。切り株ベンチは樹脂注入材やリサイクル路盤材、金属などで製作されます。市道や公園の入口、商店街や郵便局などの前など小さなスペースに設置ができ、ホームレスの占有もないひとり座り(※ベンチ設置場所は国土交通省通達で制限があります)
日除けや街灯、あるいは防犯カメラなどの街路設備(ストリートファニチャー)の設置にも広げられます。私の住む市でもベンチ設置の行政サービスはあるのですが、「設置が必要な場所」がわかる仕組みが〝話しかけポイント〟です。
[想定シナリオ]
あの日Aさんが置いた「切り株ベンチ」に、他の利用者から「いいね」が多くつき、ポイントも付与された。自治体の当事業担当者はそれを見て「アプリ内に木を植える」。木が見た利用者は、斧で木を切りにかかる。1斧は1ポイント。切り込みが設定数(たとえば1000)に達すると木は切り倒されて、切り株ベンチに変身する。
切り株ベンチを実現するために市民がみんなでポイントをつけて「要望を見える化」する。自治体は要望を確認した上で、施設投資ができます。アイテムにはゲーム感覚を導入して、「参加者全員で町づくりを」という機運を高めます。ポイントはアプリダウンロード時に自治体から「地域ペイ」などポイント付与があり、なくなったら利用者が自分で100円なり1000円なりチャージできることを想定しています。
個人が得するのではなく、社会が得することを。これがこの事業プランの根幹の考えです。




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